インプラント治療について
欧米諸国では、インプラント治療の普及率が非常に高く、特にスウェーデンやドイツなどでは高齢者
の80%以上がインプラントを使用していると言われています。
このような高い普及率の背景には、国民皆保険制度やメンテナンスの重要性を理解した国民意識
が関係していると言われています。また、日本が欧米諸国と比較してインプラント治療の普及が遅れた理由の一つに、日本人の主食が"お米"であることが挙げられます。
お米に比べて、入れ歯にくっつきやすいパンを主食とする欧米人は、入れ歯を使用する際に特に不自
由さを感じていたようです。
近年、インプラント治療は世界各国の歯科治療においても一般的な治療方法となりました。
入れ歯を使うのに苦労されていた方がインプラント治療を受けることで、ご自身の歯があった時と同じように食事や会話が楽しめるようになり、外食も楽しめるようになったのです。
インプラント治療は、患者様に最も喜ばれる歯科治療の一つです。
今回は、特にインプラント治療というものについて詳しく知りたい方、口腔内に不自由を感じていらっしゃる方、入れ歯やブリッジと比較検討されたい方に向けて情報をお届けしたいと思います。
【インプラント治療とは】
インプラント治療とは、虫歯や歯周病により歯を失ってしまった顎骨の中に、歯の根に置き換わるチタン製の人工の歯の根(フィクスチャー)を埋め込み、その上に人工の歯の根と被せ物を連結する土台(アバットメント)を付け、最後に人工の歯を被せる(上部構造)という治療方法です。
入れ歯やブリッジを使用している際の違和感、不快感に悩まされることがなく、しっかりと噛め、自然で美しい見た目も手に入れることができるのがインプラントとの利点です。
【歯を失う原因】
歯を失う3大原因は、「虫歯」「歯周病」「歯の破折」です。
虫歯の小さいうちは歯を失うことはありませんが、歯の頭の部分が大部分なくなるような大きな虫歯は、抜歯が必要となります。
歯周病は歯を支える周りの歯茎の中にある骨が溶ける病気です。
骨は歯を支えているため、支える骨が無くなると歯がグラグラしてきます。
初期は歯の揺れが少なく痛みの自覚がないことが多いのですが、歯周病が進行し、上下に大きく揺れ始めると噛みづらくなり、痛みや腫れも出てきて、治療で歯を残すには手遅れとなり抜歯をしなくてはいけなくなります。
最後に歯の破折ですが、外傷によるもの、噛む力が強く歯の根が割れる、硬いものを噛んで割れる、歯ぎしりが強く根が割れてしまう、などといろいろな原因があります。
根が縦割れしてしまうと、抜歯をしなくてはならなくなります。
成人の噛む力は50Kg~70Kgもあり、割れた根を接着剤でつけてもすぐに割れてしまうため、抜歯が第一選択となります。
【歯の欠損による影響】
1.歯の移動
歯は互いに支え合っているので、1 本の歯が抜けると、隣の歯がその空いたスペースに移動することになります。
この動きによって歯並びが悪くなり、歯が傾いてしまったり重なったりすることで、適切な歯磨きが難しくなります。
さらに、歯並びが悪くなると噛み合わせが不均等になり、噛むときに不快感や困難が生じます。
2.骨吸収の進行
人の体は刺激を受けない箇所があると「廃用萎縮」という衰退現象が発生します。
そのため、刺激を受けなくなった歯茎・顎骨は徐々に痩せてきてしまいます。
重度の骨吸収は顔の構造の変化にもつながり、顔がくぼんだり老けて見えたりすることがあります。
通常、上顎骨は下顎骨よりも吸収が進みやすく、顎骨の構造の変化を引き起こします。
この顎骨の構造の変化は、噛み合わせの変化にもつながります。
3.歯周病の進行
歯周病菌に感染し、歯を支える周りの骨(歯槽骨)が溶けてしまっている状態です。
歯が抜けるほどになっている場合は、かなり歯周病が進行していた可能性があります。
歯周病によって歯が抜けてしまった場合には、骨は非常に少ない状態といえるでしょう。
歯周病菌はインプラント周囲にも感染を起こします。
きちんと歯周病がコントロールできるようになってからインプラント治療をすることをおすすめします。
4.その他の健康被害
咀嚼や会話が困難になる歯が抜けると、咀嚼機能や発音に支障をきたすことがあります。
歯に隙間があると、食事をうまく咀嚼できず、栄養吸収効率が悪化し栄養不足に繋がる可能性があり
ます。
さらに、前歯が抜けると発音に影響し、正しく話すことが難しくなります。
5.残存歯への負担増加
残存歯の喪失原因となり、欠損範囲の拡大が起こる原因となります。
歯が抜けると、残っている歯にかかる力が大きくなり、歯の劣化や破損が早まる可能性が高くなります。
欠損を長期間放置していると残存歯の喪失原因にもなります。
6.美性が悪くなる
歯が抜けると見た目に大きく影響します。
笑顔に自信がなくなり、笑ったり話したりするのが億劫になってしまうかもしれません。
さらに、歯が抜けることで骨吸収が進行し、頬や唇がくぼんで見え、顔が老けて見えることもあります。
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【インプラント治療を受けるメリット】
・審美性の回復
インプラントは、見た目、質感、機能など天然歯と近い特性を持っています。
インプラントの目に見える部分である人工の歯の部分(上部構造)は、周囲の歯のサイズ、形状、色に合わせてオーダーメイドで作られます。
これにより、インプラントが自然に笑顔へ溶け込み、天然歯とほとんど見分けがつかなくなります。
「話すとき」「笑うとき」「食べるとき」など、インプラント治療により自信に満ちた自然な見た目に回復
することができるでしょう。
・良好な長期的な予後
チタン製のインプラントのフィクスチャー(インプラントのネジ部)は顎骨と結合し、安定して半永久的
な土台を形成します。
厚生労働省の歯科保健医療情報集等事業によると、インプラントの10~15年後の残存率は、上顎で90%、下顎で94%です。
抜歯と同時に埋入した症例や骨移植を行なった症例でも90%前後を保っており、20年で80%以上というデータもあります。
このことから、インプラントの予後は長期にわたって良好に保てるといえます。
・歯の機能回復
インプラントは骨と結合するので、ブリッジや入れ歯と比べて咬合力が非常に高いです。
咬合機能、咀嚼機能を天然歯に匹敵する高いレベルで回復することができます。
・骨吸収の抑止
欠損した状態が続くと、歯を支える周りの骨(歯槽骨)が吸収されて次第に減少します。
欠損部位にインプラントを入れると歯を支える周りの骨(歯槽骨)の吸収が抑制されるので、インプラ
ントには歯槽骨を保つというメリットもあります。
【インプラント治療の種類】
a) シングルインプラント
シングルインプラントは、一本の歯を失った部分にインプラントを埋め込み、人工の歯を被せる治療方法です。
本来のご自身の歯と同じような構造で機能させることができます。
b) インプラントブリッジ
インプラントブリッジは、連続して欠損した複数の歯を補うための治療方法です。
隣接する歯に支えを求める従来のブリッジとは異なり、インプラントによってしっかりと固定されるため、欠損した歯を安定して長持ちさせることができます。
c) インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャー(インプラント義歯)とは、インプラントと入れ歯を組み合わせた治療方法です。
歯を失った箇所に、片顎(上顎または下顎)2~6本のインプラントを埋入し、その上にアタッチメントというパーツと入れ歯を取り付けて使用します。
インプラントを固定源とすることで安定性が高まり、通常の入れ歯で起こりやすい「噛みにくい・外れやすい・痛い」などの問題の解消が期待できます。
部分入れ歯、総入れ歯ともに対応可能です。
一般的な入れ歯と同じように、ご自身で取り外しもできるため清掃や修理がしやすいのも特徴です。
d) オールオン4歯科インプラント
オールオン4とは、顎の骨に埋入した4~6本のインプラントで、前歯から奥歯まですべての歯が一体
化された人工歯を支える治療法のことです。
口腔内で固定されており、ご自身での取り外しの必要がありません。
【Dental Designs Clinicのインプラント治療の特徴・信頼のおけるインプラントの使用】
当院では、長期にわたる信頼できる研究と優れた実績に裏付けられたインプラントのみを使用してい
ます。
これらのインプラントは骨と一体化するように設計されており、新しい歯に強く耐久性のある土台を
提供します。
・歯と周辺組織を考慮した慎重な計画
私たちは残っているものを保存することを信条としています。
最新のデジタルツールにより、患者様固有の口腔解剖学的構造を詳細に視覚化できるため、自然な歯構造の健康と完全性を維持しながら、正確な治療計画を立て、リスクを最小限に抑え、効果的な結果を得ることができます。
・完全にデジタル化されたワークフロー
歯の3Dスキャンに正確なX線撮影、3Dプリント技術を使用したインプラントガイド作成まで、当院では
最新の歯科技術を活用して治療結果をお届けします。
・社内歯科技工所
社内ラボでは、上部構造、ステント、ガイド、アバットメントなどのインプラント治療に必要なオーダー
メイドパーツを迅速かつ正確に作成することで、インプラント治療のプロセスをスムーズに進めていきます。
歯科医師と歯科技工士が緊密に連携できるため、品質管理も優れています。
・経験豊富な歯科医師
当院の歯科医師は、患者様に最適な治療を提供するために、国内外で様々なインプラント研修を受けています。
当院の歯科医師は、従来のインプラント手術に比べて手術時間が短く、治癒が早く、合併症が少ないサージカルガイド下インプラント手術の技術を習得しています。
・快適なクリニックと便利な場所
当院は、リラックスして診療を受けていただけるよう、快適さを重視して設計されています。
心地良い椅子でリラックスしながら音楽を聴いたり、天井に取り付けられたテレビを楽しんだりできます。また、当院は便利な場所にあり、車やMRTで簡単にアクセスできます。
【サージカルガイド】
インプラント手術サージカルガイド下でのインプラント手術は、従来のインプラント手術よりも痛みが少なく、治癒が早いことで知られています。
インプラントは痛みを伴うプロセスであると思われがちですが、この方法では歯科医師が設計した適切な位置にインプラントを配置できるため、大きな切開や縫合が不要になり、インプラント手術に伴う痛みを軽減するのに役立ちます。
従来のインプラント手術では大きな傷が残ることが多いですが、サージカルガイドを用いたインプラント手術では手術範囲が小さく、治癒がはるかに良好です。
また、サージカルガイドでのインプラント手術は、従来のインプラント手術よりも成功率が高いです。
従来、歯科医や歯周病専門医は、インプラントを埋入する際、歯周組織を切開し、その下にある骨を確認しながら、フリーハンドでインプラントを埋入するのが一般的でした。
これは、インプラントをどこにねじ込むのかを確認するためです。
従来のインプラント治療で行われるこの切開は、サージカルガイド下インプラント手術よりも身体への負担が大きく、回復に時間がかかります。
インプラント治療のスケジュールと治療プロセス
ステップ1
相談と計画
歯科インプラント手術は、経験豊富な歯科医師が行えば安全な治療です。
インプラント手術のための準備は、歯科医師または口腔外科医との診察から始まります。
診察中は、以下のことが行われます。
口腔の健康状態の評価:インプラント治療を受ける方は、適切な口腔の健康状態を保つために、歯科医師による総合的な評価を受ける必要があります。
歯科医師は、歯、歯茎、および口腔全体の健康状態を検査し、インプラント治療が適応になるかどうかを判断します。
X 線とスキャン: X 線または 3D 画像を使用して、歯と顎骨の詳細な画像を撮影します。
これにより、歯科医師は顎骨の状態を評価し、神経や副鼻腔などの重要な構造を確実に把握できます。
パーソナライズされた治療計画:歯科医師は、患者様の口腔の健康状態に基づいてカスタマイズされた計画を作成します。
この計画により、必要なインプラントの数、抜歯や骨移植などの追加処置が必要かどうか、予想されるスケジュール等を検討します。
ステップ2
抜歯と即時インプラント埋入
損傷した歯や修復不可能な歯は、必要に応じて除去されます。場合によっては、インプラント治療に適した顎骨を作るために、骨移植または上顎洞挙上術と呼ばれる追加手術が必要になることがあります。
インプラントを埋入するにあたり十分な骨の厚さを確保するために、抜歯した後の空洞に骨移植する場合があります。
これらの骨移植に用いられる材料は生体適合性があり、インプラントの周囲に骨を形成するための土台を作るのに役立ちます。
インプラント手術のための顎骨の準備ができたら、局所麻酔下で人工歯根の役割を果たすチタンインプラントを骨の中に埋め込みます。
チタンは骨と結合して骨と一体化し、安定した土台を形成します。
次に歯肉を縫合してその部分を保護します。
回復期間中はヒーリングキャップまたはカバーキャップと呼ばれる装置を装着する場合があります。
ステップ3
経過観察と回復期間
インプラント埋入から 2 週間後、歯科医師による経過観察の予約が不可欠です。
この診察では、歯肉を縫合した部分の抜糸が行われ、歯肉が適切に治癒しているかどうか、また懸念事項に対処するために徹底的に検査されます。
この検査は治癒が良好かを確認し、インプラントの成功を確実にするための重要なステップです。
インプラント埋入後の治癒期間は、インプラントが顎骨と一体化し、人工歯の安定した土台を形成する重要な段階です。このプロセスはオッセオインテグレーションと呼ばれ、通常3~6ヵ月程かかります。
ステップ4
インプラント上部構造のデジタルスキャン
インプラントのデジタルスキャンは、インプラントを含む患者の口の詳細な 3D 画像を撮影するために歯科医師が使用する最新かつ高精度の方法です。
このプロセスは従来の”型取り”に代わるもので、より快適で正確なものとなっています。
歯科医師は、小型カメラとライトを備えた手持ち式デバイスである口腔内スキャナーを使用して、デジタルスキャンをします。
スキャナーは、インプラント部位と隣接する歯の周りをゆっくりと撮影していきます。
インプラントが顎骨と一体化した後、歯科医師は歯肉組織を再度開いて、インプラントと上部構造を連結する小さなコネクタであるアバットメントと呼ばれるパーツを取り付けます。
この処置は痛みのないように局所麻酔下で行われます。
アバットメントは歯肉のラインより上に伸び、歯肉は数週間かけて治癒するのに合わせてアバットメントの周囲に形作られます。
場合によっては、最終的な上部構造の準備ができるまで外観を維持するために仮歯が装着されることがあります。
ステップ5
上部構造の装着
カスタムメイドのインプラント上部構造は、天然歯のサイズ、形状、色に合わせて慎重に設計されており、周囲組織と調和がとれた美しい仕上がりにします。アバットメントがインプラントにしっかりと取り付けられると、上部構造はアバットメントにねじ止めまたは接着されます。この上部構造はインプラントの目に見える部分として機能し、天然歯と同じように機能します。
歯科医師は、クラウンがあなたの噛み合わせにぴったりとフィットし、周囲の歯と適切に位置合わせされ、不快感や不均一な摩耗を防ぐことを確認します。この最後のステップは、あなたの笑顔の見た目を回復するだけでなく、失われた歯の機能を回復し、自信を持って噛んだり、話したり、笑ったりできるようにします。
このステップを経ることでインプラント治療のプロセスが完了し、今後何年も耐久性があり、自然に見える歯と一緒に人生を楽しむことができます。
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【インプラント治療にかかる費用】
インプラントの費用は、手順の複雑さ、使用する材料など様々な要因によって異なります。
・必要なインプラントの数
・骨移植などの追加処置
・使用される材料(チタンやジルコニアなど)
・治療部位(前歯か奥歯かなど)
【インプラント治療の適応になる条件】
健康な成人のほとんどは歯科インプラントの対象者です。
ただし、以下の要件を考慮する必要があります。
骨密度
インプラントを支えるには十分な顎骨が必要です。
骨密度が不十分な場合は、骨移植が選択肢となる場合があります。
口腔の健康
歯茎が健康で、感染が起こっていないことが重要です。
生活習慣・全身疾患
喫煙者や特定の病状(例:コントロールされていない糖尿病、腎疾患)のある人は、追加の評価が必要になる場合があります。
当院の歯科医または口腔外科医と相談することで、歯科インプラントがあなたに適しているかどうかを知ることができます。
インプラント治療は、顎骨の成長と発達が完了する 18 歳以降にのみ行う必要があります。
顎骨が完全に発達する前にインプラントを埋入すると、顎の成長に伴ってインプラントがずれたり機能しなくなったりするなどの合併症を引き起こす可能性があります。
16~18歳未満の子供には一般的にインプラントは推奨されません。
顎の発達の成長が完了するまで、スペースキーパーや取り外し可能な入れ歯(部分床義歯)などの一時的な解決策を使用して、欠損した歯を補うのを検討することができます。
【インプラント治療のリスクと合併症】
インプラント治療は成功率が 95% を超えており、非常に成功率が高い歯科治療です。
しかし、他の処置と同様に、一定のリスクは伴います。
起こりうる合併症とその発生要因について詳しく説明します。
インプラント周囲炎と骨吸収
適切な口腔衛生状態を維持することで、インプラント周囲炎や骨吸収・歯肉退縮のリスクを最小限に抑えることができます。
インプラント治療の失敗
喫煙などの要因により、まれにインプラントが骨と適切に結合しないことがあります。
その場合、インプラントを除去する必要が出てきます。
このインプラント治療の失敗は、骨質の低下、感染症、喫煙習慣など、血流を低下させて治癒を遅らせる要因によって発生することがあります。
神経損傷
インプラント手術中に使用するドリルが神経に近づきすぎたり、当たったりすることで神経損傷が起こり得ます。
特に下顎のインプラント治療では、下歯槽神経という太い神経が通っているため、その周辺で神経損傷が起こるリスクがあります。
また、インプラントが正確な位置に埋め込まれていない場合にも、神経を圧迫することがあります。
一時的または永久的なしびれを引き起こす可能性があります。
インプラント上部構造の破損
過度な力が加わると、人工の歯の部分(上部構造)は割れる危険性があります。
インプラント治療が適応でない場合は、ブリッジや取り外し可能な入れ歯など、失った歯を補うための代替手段があります。
【インプラント治療後のメンテナンス】
インプラント治療後のメンテナンスは、インプラントのトラブルを未然に防ぐために非常に重要です。
インプラントは虫歯にはなりませんが、メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎を発症してしまう可能
性があります。
インプラント周囲炎は細菌感染症の一種で、歯に付着したプラークが原因で起こるインプラント周囲組織の炎症です。
歯茎や顎の骨の破壊が進みインプラントを支えきれなくなると、最悪の場合インプラントが脱落する可能性もあります。
初期では自覚症状がなく進行も速いため、気付いたときには重症化していることも少なくありません。
インプラント周囲炎を予防するためには、クリニックでの定期的なメンテナンスを受け、インプラントや
周囲組織の状態を把握し、歯のクリーニングを受けて清潔を維持することが大切です。
メンテナンスを継続して受けていれば、インプラント周囲炎を発症しても早期発見・早期治療が可能です。
また、インプラント治療後、日常生活を送っているうちにインプラントの歯が欠けたり噛み合わせが悪くなったり、人工の歯の根(フィクスチャー)と人工の歯(上部構造)をつなぐ連結部(アバットメント)のネジが緩んだりすることもあります。
メンテナンスを受けることで、こうしたトラブルにも早期に対応できるでしょう。
インプラント治療後のトラブルを未然に防ぎ、治療後の良好な状態を長期維持するためには、定期的なメンテナンスが重要なのです。
ご自身で行うケアとしては、歯ブラシを用いたブラッシングとフロスの使用が不可欠です。
インプラントを傷つけないように、柔らかい歯ブラシと研磨剤を含まない歯磨き粉を使用し、やさしく磨くことが大切ですが、口内環境を清潔に保つためにも一本ずつ丁寧にブラシをあてていくようにしましょう。
【最後に】
当院では、歯の欠損でお困りの方には、個々の患者さんのお口の中の状態を診査診断した上で各種治療の方法を説明いたします。
インプラント手術に関して疑問やお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
インプラント手術を受けることで、健康な歯と自信を取り戻しましょう。
Dental Designs Clinicが皆様の健康な歯をサポートします。
Dental Designs Clinicでは、歯科インプラントの施術を歯周病専門医のDr. Darrell Ongが担当しています。
Dr. Darrellは、インプラント歯科の分野で豊富な知識と経験を持ち、American Board of Periodontologyの歯周病専門医およびインプラント歯科医です。
さらに、アメリカ歯周病学会の最高位認定資格を取得し、Royal College of Dentists of Canadaの特別会員でもあります。
一本の歯の欠損から全顎のリハビリまで、Dr. Darrellの高度な専門技術により、インプラント治療のあらゆる段階で最高水準のケアを提供いたします。詳しくはこちらをご覧ください。
WhatsApp us at : +65 8200 9092
※参考資料
歯科インプラント治療指針
日本歯科医学会編
[2013年3月]
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-01.pdf
歯科インプラント治療のための Q&A
厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」
[2014年3月31日]
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf